🧭【目的】
リハビリ専門職(PT・OT・ST)が押さえておくべき社会保障制度の基礎と現場での実践的知識を解説するセミナー資料。2024年の制度改定を踏まえた最新動向を含む。
🏥【これからのリハビリの役割】
医療・介護・障害福祉の包括的視点が重要
対象者の「QOL・これからの生活」まで支える視点が必要
➤ 基盤となる法制度・施策
第5次障害者基本計画(2023〜2027)
→ 自己決定・社会参加・障壁の除去・共生社会を推進経済財政運営と改革の基本方針2024
→ 自立支援・社会復帰に資するリハの推進
🏥【診療報酬改定(令和6年度)とリハ関連】
🩺①急性期リハ加算(50点)
14日以内にリハ提供、ADL・認知機能が低い患者に重点
土日祝の提供体制も評価対象
🍴②リハ・栄養・口腔連携体制加算(120点)
48時間以内の評価+多職種連携
歯科連携、離床の推進
🏥③地域包括医療病棟(3,050点)
誤嚥性肺炎・栄養不良など高齢者急性期に対応
ADL回復+在宅復帰支援
🏃♀️④回復期リハ病棟見直し
FIM測定研修、2週ごとの評価、地域活動支援事業への関与が推奨
🩺【リハ職の5ヶ条(ICFベース)】
職種 | 役割の要点 |
---|---|
PT | 運動機能の回復、疼痛予防、体力向上、ADL自立 |
OT | 生活行為の再構築、環境調整、上肢機能の再建、認知評価 |
ST | コミュニケーション改善、摂食嚥下支援、高次脳機能介入 |
👴【介護リハの役割と制度】
介護保険リハビリの視点の転換
→「現状維持」から「生活機能全体の向上」へ**LIFE(科学的介護情報システム)**によりデータ分析とサービス質向上を推進
🛠福祉用具と住宅改修
貸与の原則、状態変化による例外規定あり
自立支援と生活の質向上が目的
♿【障害者総合支援法に基づくリハ】
就労支援・地域生活支援におけるST・OT・PTの積極関与
医療保険リハから障害福祉リハ(自立訓練など)へのスムーズな移行が制度上可能に(2024年度改定)
🎯まとめ:リハ専門職に必要な視点
ICFの視点(心身機能→活動→参加)を常に意識
医療保険・介護保険・障害者総合支援法を横断的に理解
利用者の「生活・人生・社会参加」を支える存在として、良き相談者となることが求められている