言語聴覚士として20年以上、医療・教育・福祉・人材育成の領域で、

「ことば」と「こころ」に関わる支援を続けてまいりました。

私がこの道を志したのは、中学3年の頃。

体育の授業中の事故で頭部を強く打ち、意識を失うほどの大けがを負いました。

入院中に言語聴覚士の支援を受けた経験が、「人の言葉には、人を支える力がある」ことを実感する原点となりました。

臨床現場では、病棟での言語聴覚療法や家屋訪問訓練を導入し、

失語症の方の社会復帰支援を根づかせる取り組みを行ってまいりました。

また、教育分野では国家試験対策・キャリア教育・就職支援を体系化し、

合格率90％以上・希望就職率96％を達成。学生一人ひとりの「不安」に寄り添い、

自信と成長を支える教育に力を注いできました。

現在は、児童発達支援・放課後等デイサービスの統括責任者として、

発達や構音の課題をもつお子さま、ご家族、そして支援者の方々を包括的に支援しています。

「支援者によって未来は変わる」という理念のもと、

多職種が連携しながら、子どもたちが安心して成長できる環境づくりを推進しています。

さらに、全国の言語聴覚士や医療・教育職を対象に、

オンラインセミナーや個別相談を通じて学びと実践をつなぐ活動を展開。

一人の成長が現場を変え、社会を変える——その信念のもと、

人と人との“つながり”を育む支援に取り組んでおります。

これからも、安心して相談できる専門家として、

ことばを通じて人と社会の未来に貢献してまいります。

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​言語聴覚士学びの場研究会　佐藤俊彦